第16回　馬には乗らない。

あまりに台本の構想が思いつかないので、叩き台としての仮台本を書き始めました。なんとウエスタン物。カウボーイと保安官と荒くれ者たちの、あのウエスタン。

現代劇以外のものを書くのは多分初めて。時代考証とか面倒じゃ無いですか。アンケートに「安土城にウォシュレットはありません。」とか書かれたら面倒じゃ無いですか。「現存してないんだからあったかもしれねぇだろがぁ！」と言う水掛け論が始まっちゃうし。そう言う理由であんまり時代物は書きたく無いんだけど、今回は叩き台だから！多分ウエスタンという設定は捨てるから！取り敢えず書いてます。

しかしまぁ書いて見ると、俺は徹頭徹尾「表」を書かないね。「HOME!!GAME!!RUN!!!!」にしろ「エコロケーションMHz」にしろ、裏方視点のものを書いてしまう。このウエスタンもそう。「ウエスタンの裏方？」と思うでしょうが、要するにカウボーイも保安官も荒くれ者も主役じゃ無いウエスタンです。ウエスタンなのは設定だけだなこれ。

完全ボツになったらこの台本の詳しい話もここでしようと思います。まだ、使う可能性はあるけどね！

第15回　希望の絶望。

今年も参加者の希望を聞きながら台本を書いています。厳密には書く予定です。

聞くには聞いたけどね！なかなかにハードな内容が目白押し。役に関する事、話の内容に関する事、小ネタの指定などなど。去年は上手いこと処理できたので、必要以上に賞賛していただいて鼻高々でしたが、今年はその期待がそのまま乗っかって来たので、「もっと下手に書けばよかった！」と後悔。「光りたい」と言う意味不明な希望に対して「光りもの→鯖」と言うアンサーもどうかと思うけど。

逆に、「作家に全部任せる」という方もチラホラいて、それはそれで「お前本当になんでもいいのか？」と不安になります。結構ひどいのいく時あるよ？大丈夫？「営業課長（ゾウ使い）」とか書かれても混乱しないね？俺ならするよ！

ともあれこれだけの人数の希望を聞きながら纏め上げる事を考えると暗澹たる気持ちになる。書けるかなぁ。書けなくてもいいかなぁ。書けないけどいいかなぁ。これだから脚本家は辞めたい！

第14回　転換期。

「これは"ワンビル第3期"なのではないか？」と言われています。古参メンバーは、1stから4thまでを第1期。休止期間あけの5thからを第2期というカテゴリーで分けています。

第2期と呼ぶ理由は休止明け以外にも、それまで男性メンバーのみだったのが、5thから女性が参加したこと。明確に作風が変わったこと。１分休憩などの現在のスタイルが始まったことなどが挙げられます。

そして今"第3期"と言われ始めているのは、第2期からの役者メンバーが少しづつ入れ替わりつつある事。今回の14名という最多の出演者の中で、5th／6thに出演したのは、第1期からいる錦織と深井だけ。第2期のスタートを支えたメンバーが軒並み役者を退くという事態。まぁスタッフに鞍替えした者が多いので、稽古場では会うんですが。

そして今回初めて！男女比が5:5になった事！

個人的には信じられないよ。そもそも5thの時点で「俺の作品に女子が出るなんて！」と驚愕しましたから。選り好みしてたんじゃなく、出たいって言ってくれる女子がいなかったんだもの。それがついにね！7人も女性が来るようになるとは！ワンビルにも「女の時代」が来たんすね。女が活躍する時代が。女がボケ、ツッコむ時代が。

そんな理由で第3期の到来を感じています。これは「成長期」なのか？「全盛期」なのか？それとも「衰退期」の始まりなのか？ともかく俺はずっと震えている。

第13回　変わらないものがある。変わっていくものは隠す。

はい！劇場と公演日が決まりましたよ！劇場は前回と同じ「阿佐ヶ谷　アルシェ」さん。そして公演日は前回と1日違いの12月16・17日という事デネ！阿佐ヶ谷の冬の風物詩枠を狙っているわけですけれども。狙ってはないんですけれども。

劇場が決まれば一安心。取り敢えず公演は打てるという安心。路頭に迷っている間の心細さったらないですから。決まらなかったら俺の責任になってしまい、20人近くの人間に怒られるという理不尽な目にあわされる。主宰ってのは辛い立場です。

劇場が決まったので、次は舞台面のことも頭の隅におかねばならぬ。去年使いやすかった形、失敗だった形、楽屋どうする？客席は？色々とシアンしながらの舞台作り。今回は名目上、俺が舞台美術しなくていいのでちょっと気が楽。最終的には演出としてがっつり関わることにはなるけれど。それでも責任が分散してて助かる。

客席数は前回大分足りなかった印象なので、そこは考えどころ。椅子置く場所は増えないからなぁ。俺は椅子席じゃないと嫌なタチなんだけど、桟敷席を作ろうか。それとも公演回数を増やすかぁ？役者が泣くけど。錦織が嫌がるけど。錦織が泣いて嫌がるけど。それはそれで見たいけど。